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天皇、皇后両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまは12月1日、22歳の誕生日を迎えられた。新型コロナウイルス禍を経て、成年皇族としての活動の機会が増加した一方で、大学へのご通学も本格化。古典文学など専攻分野の学びを深め、4年間の締めくくりとして卒業論文の執筆に取り組まれている。
「模様はないですか」
11月10日、皇居三の丸尚蔵館の特別展示を鑑賞された天皇ご一家。両陛下の結婚関連儀式で皇后さまが着用したドレスを前に愛子さまがこう尋ねられると、皇后さまがお答えに。愛子さまが天皇陛下から「即位礼正殿(せいでん)の儀」で着用された古式装束について説明を受けられる場面もあった。
この1年、両陛下とともにさまざまな行事に足を運ばれた愛子さま。成年皇族の一員として、役目を果たされる機会も増えた。初参列となった1月の新年一般参賀では、集まった参賀者ににこやかに手を振られた。
9月には皇室会議の議員などを決める互選の立会人を初めてお務めに。両陛下や皇族方と一緒に行事に出席することで皇室の歴史や伝統に触れ、「皇族としてのお務めについて、改めて思いを深くしていらっしゃるご様子」(宮内庁)という。
学習院大文学部日本語日本文学科の4年生に進級し、今春からは対面で授業を受けられるように。コロナ禍のオンライン授業では味わえなかった大学の活気を肌で感じながら、友人との交流を深め、学園祭も楽しまれた。
陛下は今年2月の記者会見で、愛子さまの今後について「様々な経験を積み重ねながら視野を広げ、自らの考えを深めていってほしい」と述べられている。
筆者:緒方優子・吉沢智美(産経新聞)